【検証】人間が滝登りをするためには?

些事考察

 鯉の滝登り、なんて言葉がありますね。

 中国の黄河上流にある流れの激しい『竜門』という滝を登ることのできた鯉だけが、竜となって天に上るという中国の伝説です。

 『登竜門』なんて言い方もしますね。

 以前の記事でも少し書きましたが、竜が出てくる古事成語は胡散臭すぎる、、、

 ポケモンの技でも『たきのぼり』があるくらいなので、実際見たことはないけど滝登りって何か馴染みがありますね。

 ところで鯉、と言う魚は本当に滝登りをするのでしょうか。

鯉は滝を登る?

 鯉と言えばお金持ちがお庭の池で飼ってるイメージのある淡水魚ですね

 一部地域では鯉のあらい、なんて郷土料理もあって実は食べることもできるみたいですね。

出典:広島・新井監督、菊池の復帰について「状態を確認しながらGOサイン判断」/広島カープ/デイリースポーツ online

 いや、広島の監督こいのあらいじゃねえのよ?

 そんな鯉の滝登りですが、鯉や鮭や渓流の魚は急流を登ることはありますが、イメージしてるような滝を登ることはありません。

 リアルな滝を登るのでは?と思うのはおそらくポケモンの影響。

 実際は滝の水を逆流してる、と言うより水面からジャンプしてる感じですね。

 と言うか魚はこんなに飛べるのね。

 ちなみに水面からのジャンプなら、ペンギンさんのジャンプ力も大したものです。

 鯉や鮭にも負けないくらい、ペンギンさんにも滝登りの可能性を秘めているわけですね。

南極大陸で繁殖する中型ペンギンのアデリーペンギンは、水中から陸地に上がるときに驚異的なジャンプ力を発揮する。なんと高さ3mまで飛べるそうで、体長のじつに5倍も飛び上がれる計算だ。ヒトが8.5mのハードルを身一つで飛びこえるようなものと考えるとそのスゴさがよくわかる。
出典:ペンギンは何メートルまで跳びあがれるか | ニュース | Discovery Japan ディスカバリージャパン/ディスカバリーチャンネル

 ただやっぱり、飛べるのは急流とかくらいで、大きな滝を登るのはむずかしそうですね。 

 と言うことで今日の本題。魚やペンギンさんに出来るなら、人間だって滝登りが出来るのでは?

 人間には知力があるのだから、どれくらいの速さでジャンプすれば良いのかを計算すれば滝登りも可能なのでは?

 魚共よ、人間様を舐めるなよ‼️

人間は滝登りを出来るのか?

 まず第一に、滝登りとは上から流れ落ちる水を泳ぎぬく、と言うよりも水面からのジャンプである。

 つまり水面からのジャンプして滝を登りきれば『滝登り』は完成です。

 ところで『』とはなんでしょうか?
 定義はあるのかしら。

滝とは、流水が急激に落下する場所をいいます。ふつうは高さが5メートル以上で、いつも水が流れている有名な滝や好目標となる滝を表示しています。

出典:地図記号:滝 | 国土地理院

 つまり滝は最低5メートルあるから水面から5メートル以上ジャンプする必要がある

 要は人間が水中で助走をつけて、ペンギンさんの様に勢いよくジャンプして、その水面に出る時の速度を計算すれば良い。

 人間が長らく夢を見た『水中ジャンプ』を披露する日が来てしまった。

 じゃあ5メートル飛ぶにはどれくらいのスピードが必要なのか、本格的に計算してみよう。

計算開始‼

 まさかここで高校教育で学んだ物理の放物運動の計算が役に立つとは思いもしなかった。

 勉強は大事よ‼

 と言うことで、やり方としては、5メートル(h)をジャンプするには、どれくらいの初速度(v)で水中から出ればいいのかを算出してやればいい。

 あくまで滝登りなので、横に進む距離1/2ℓは3メートル進めばOKと言うことにしましょう。

 この式で初速度を出してやればいい。

 …つまりどういうことだってばよ?

 考えてみたら私高校は生物と科学専攻だったし物理受けた覚えないや。

 と言うことで細かい計算はこちらのサイトで計算します。

1/2ℓ=3メートル
最高高度h=5メートル
重力加速度g=9.80665m/s2

√(2×9.80665×5)÷sinθ

初速度v=約37.22km/h

 水中から大体40キロくらいの速さで飛び出せば物理的に人間も滝登りが出来ちゃう‼

 余談ではありますが、水泳選手のクロールの速度が大体8.5~9km/hくらい。
 自力だとちょっと難しそうかなあ。

 足にスクリュー付けるとかで出来なくはない?

おまけ

 普通の滝(5メートル)なら何かしらの器具を用いれば滝登りは出来なくはないかも。

 私の場合は自力でもギリギリ届きそうです(無理)。

 それなら日本一大きな滝と、世界一大きな滝の場合は、どれくらいの速度で水中から飛び出せばいいのでしょうか。

 既に算出方法が分かってるだから、あとは数字を変えてあげるだけで計算が可能。

日本一大きな滝(350メートル)

 日本一大きな滝は富山県にある称名滝しょうみょうだきで、落差は350メートル。

 東京タワー1個分くらいの大きさですね。

 この大きな滝を滝登りするにはどれくらいの速さで水中から飛び出す必要があるのでしょうか。

1/2ℓ=3メートル
最高高度h=350メートル
重力加速度g=9.80665m/s2

√(2×9.80665×350)÷sinθ

初速度v=約298.28km/h

 300キロの速さで水面から飛び出せば、日本一大きな滝でも滝登りが出来るよ‼

 魚雷かよ。

 魚雷は言い過ぎました。魚雷の速さは大体時速100キロくらいなのでもっと速い。

 新幹線かよ、と言うツッコミが正しかったです。訂正してお詫び申し上げます。
 ※新幹線の最高時速は320km/h

世界一大きな滝(979メートル)

 世界一大きな滝はベネズエラのギアナ高地にあるエンジェルフォールですね。

 ちなみにこのエンジェルフォール(Angel Falls)の『エンジェル』は天使のエンジェルではなくて、発見したジミー・エンジェルさんの名前の『エンジェル』から来てるのはあまりにも有名な話。

 そんなエンジェルフォールの落差979メートルを滝登りするにはどれくらいの速度で水面から飛び上がればいいのでしょうか。

 ここまで来ると滝登りと言うよりも『飛翔』とかに名前を変えた方が良い気がする。

1/2ℓ=3メートル
最高高度h=979メートル
重力加速度g=9.80665m/s2

√(2×9.80665×979)÷sinθ

初速度v=約498.85km/h

 約500キロと言うと、大体リニアモーターカーと同じくらいの速さですね。

 リニアと同じ速さで飛び上がれると、世界最大のエンジェルフォールでも滝登りが可能‼

 …やっぱり飛翔とか航空とかに名前を変えた方がよさそうです。

※計算に関して

 今回の検証は、あくまで物理や数学の授業をまともに聞いてなかったカスが、可能な限りの計算をして算出した数値になります。

 空気抵抗とか物体(人間)の質量・形を一切計算に盛り込まずに算出しておりますので数値の正確性は保証出来かねます。

 その点をご留意いただきますようお願い申し上げます。

 また、周りの観光客等のご迷惑にもなりますので、滝やその周囲を時速500キロで飛び出すのは危険ですのでお止めください。

 水中を時速500キロで泳ぎまわり、『魚雷ごっこ』などと遊ぶのも危険ですのでお止めください。

 『時速500キロで泳げねえよ馬鹿野郎‼』と言われるかもしれませんが、これも500キロで遊泳できる人側への配慮なのです。

 今は多様性を重視しないといけないので、こういった配慮も必要ですよね?

まとめ

・滝登りは物理的には出来る
時速40キロくらいで泳げれば人間も滝登りが可能です
・世界一の滝を登るにはリニアを超えないといけません

 『登竜門』では滝を登った鯉は竜になると言う言い伝えですが、恐らく滝を登れる鯉は元々竜だったのだろうよ。
 今回の考察でそう思いましたとさ。

 鯉だってそんな速さで泳げませんよ。

 だって鯉だぜ⁉

 ちなみに飛ぶ魚でお馴染みのトビウオですが、トビウオは時速50~70キロで泳ぐそうです

 垂直に飛ぶことに特化したらほんとに滝登り出来るのでは?

 これからの進化に期待ですね。

出典:陣内智則【コント 卒業式】

 今日の書き荒らし、昔陣内智則さんのネタで『サインコサインいつ使うん?』と言うフレーズがありましたが、学業以外で初めて使う場面がありましたよ。

 理系科目のテストはサッカーの一試合に入る点数くらいしか取れなかったので、再び相まみえようとは思いもしませんでしたよ。

 一方文系科目や暗記科目は得意だったので、バスケの一試合の得点数以上の点数を取ってましたよ‼

 やっぱり知識や引き出しは多い方がネタは尽きませんね。

にほんブログ村 ブログブログ 雑記ブログへ

コメント

タイトルとURLをコピーしました