故事成語や諺には少々羨望するところがある。
この故事成語や諺と言うのは読んで字のごとく、昔実際に起きたことをや謂れを基にした言葉である。
中には『画竜点睛』や『登竜門』みたく絶対に当時起きてないことも言葉になってます。
竜と中国がらみの成語は大体嘘なんじゃないの?
画竜点睛…竜の絵に最後の目を書き入れたら飛んで行った。嘘だろ
登竜門…黄河を登り切った鯉は竜になる。嘘だろ
そんな諺ですが、非常に羨ましい。
だって、今何をしても新しい諺って生まれないじゃないですか?
私も言葉を書き散らかす身として、諺を残したい‼
でも諺って不思議なもので、新しい諺が生まれなければ言葉の意味がアップデートされることもない。
古くからの伝統のある落語なんかは古典落語も演じ手によってオチも内容も少々変わるし、新作落語もあるくらいなのに。
五代目三遊亭圓楽師匠の『芝浜』や六代目三遊亭円楽師匠の『死神』なんか好きでした。
どっちも古典落語ね。
と言うことで少々涼しくなってきて肌寒い風が吹いてき始める頃なので、『風が吹けば桶屋が儲かる』は今でも通用するのかを今日の記事にする。
風が吹けば桶屋が儲かる
ある出来事が一見関係のないところに影響を及ぼすことを意味します。
現代っぽい表現だと『バタフライエフェクト(バタフライ効果)』も同じような意味ですね。
一説ではこの『桶』とは『棺桶』であるともあるけど、要出典となってるから審議は不確か。
流れとしては以下になります。
風が吹く
↓
砂埃が目に入る
↓
失明する
↓
盲目なので三味線奏者になる
↓
三味線に張る猫の皮を使う
↓
猫不足によりネズミが増える
↓
あちこちでネズミが桶を齧る
↓
桶を買い替える
↓
桶屋が儲かる‼嬉しい‼
こんな具合だったと思う。
ご存じの通りコンクリートに塗れた現代だと風が吹いてもそこまで砂埃は立たないし、盲目だからと三味線奏者にならない。
引用:ケロリングッズ:ケロリンファン倶楽部 | ケロリンファン倶楽部(富山めぐみ製薬株式会社 – 頭痛・生理痛・歯痛にケロリン) (kerorin.com)
そもそも木桶自体ほとんど見た覚えがない。大体プラスチックよ。ケロリン
じゃあ令和の現代だと風が吹くとどうなるのか。
現代版『風が吹くと桶屋が儲かる』はこうなる
風が吹く
↓
前髪がオールバックになる
↓
『強風オールバック』が再流行
↓
TikTokでインフルエンサーが踊る
↓
みんなが踊る
↓
著名人がそれ見て『気持ちわりぃ』と呟く
↓
炎上‼
炎上したぞ⁉
去年くらいにバズって日清さんのCMでもなんか流れてた気がする、強風オールバック。
しかし風吹けば炎上は意味の改変と言うより改悪になるのでもう少し別の内容で考える。
風が吹く
↓
風で珍しいものが宙を舞う
↓
それを撮影してSNSに上げる
↓
バズる
↓
変なインフルエンサーがそれを見る
↓
変なものを自分で宙に投げて投稿
↓
自作自演と発覚
↓
炎上‼
やっぱり炎上する。最近の子はすぐにSNSに上げようとする。
それにしてもユーチューバーとかTikTokerは事ある度に炎上してるよね。
そのお陰でブログで炎上してる人を見ることが随分減った気もします。
少し前は更新の度にNONSTYLEの井上裕介さんがブログで炎上してたのに。
本を出しては炎上‼コスプレをしては炎上‼半裸の写真を出しては炎上‼
非常によく燃える。 江戸時代でもあそこまで火事は起きなかったぞ?
そんな炎上の話はさておき、もう一回だけ別の内容で考える。
風が吹く
↓
『前の子のスカート捲れた‼』とツイート
↓
炎上&凍結‼
…
と言うことで現代版『風が吹くと桶屋が儲かる』の意味は『些細なことで炎上して、すぐ燃え広がるから気をつけろ』と言うことです。
いやほんと、気を付けましょう。島流しだけは勘弁してください。
桶屋が儲かるには?
せめて炎上じゃなくて桶屋よろしく儲かるオチのバタフライエフェクトはないのか?
と言うところで実際に儲かったバタフライエフェクトをご紹介。
大谷翔平が打つ
↓
50-50達成
↓
日本中が歓喜
↓
関係ない大谷工業の株が爆上がり
↓
投資家が儲かる
大谷翔平選手、50⁻50達成直後の株価
嘘みたいな話だけど、大谷翔平選手が50-50達成直後に上場企業の大谷工業さんの株が爆上がりした。
ちなみに今回の50-50だけじゃなくて、去年のWBC強化試合で特大ホームランを打った時にはストップ高で株が爆上がりした。
8営業日で株価が4倍まで上がった実績があるから、結局大谷翔平選手が最強と言うことでした。
もう大谷さんで諺作ってもいいのでは?
上の大谷工業さんは大谷さんが55-55を達成したら更に株が爆上がりするのでは?
つちだいらは株素人なのでもし株を買う人はオウンリスクでお願いします。
個人的な話になりますが、以前ブログで考えた『自分で出来る50⁻50を考える』で出した毎日腕立てスクワット50回は今のところ継続中です。
ありがたいことにSNSでは意味が分からないとお褒めの言葉も頂きました(違
頑張って継続して、一年後にはペットボトルを引き裂ける位になれるよう頑張ります。
新しい諺は作れない?
Q. なぜ新しいことわざはできないのですか?(埼玉県 あみのくん 10歳 小学4年生)
金田一先生 (中略)みんなが聞いて「いいこと言うなあ、うまいこと言うな、偉いなあ」と思うような短い言葉がことわざになるんです。だから今でも作れるんですよ。あみのくんが何かことわざを作って、みんなが感心してくれたら、それが日本中に広がります。そしていつか辞書に載ります(笑)。
引用:なぜ新しいことわざはできないの? | TBSラジオ (tbsradio.jp)
金田一先生:日本一の言語学者、金田一秀穂先生
国語辞書でもお馴染みの言語学者一族、金田一先生はこのように仰ってます。
たしかに松本人志さんも『空気を読む』とか『スベってる』とか様々な造語を生み出してるのだから私でも出来るのでは。ブログの影響力はさておき。
ただ現代のことを考えるとなあ。
『風吹けば炎上』とか『犬も歩けば炎上』とか、何をしても炎上する現代を皮肉る諺なら出来そう。
自由に書いていい筈のブログだけど、言葉には気を付けようと思いました。
それでも故事成語なんかは時代も変わるのだから、現代版の意味にアップデートしてもいいのでは?
まとめ
・現代は風が吹くとどこかしらで炎上するから気をつけろ
・現代の『風が吹くと桶屋が儲かる』は大谷翔平選手に任せるといい
・新しい諺を作ろうとしても多分炎上する
ほんと、気を付けよう。
今日の書き荒らし、炎上気をつけろとか言うのなら余計なことをブログで書かない方が正解では?
しかし江戸時代の落語同様、社会風刺ネタはいつでも庶民の娯楽なので自由気ままに書かせていただきますよ。
おあとがよろしい様です。
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