何故全米は泣くのか いつから泣いてるのか

些事考察

 日本の映画市場は安定して成長している。私あんまり観に行く文化ありませんけど。

引用:数字でみる「日本映画」-業界構造、映画にまつわる統計、興行収入ランキング | 数字でみる世界 (numerical-world.com)

 グラフには載ってないけどコロナ禍で一回沈んで、2023年にはコロナ前の水準まで興行収入を伸ばした。

 特にここ数年は『鬼滅の刃』『ONE PIECE』『名探偵コナン』『呪術廻戦』とアニメ勢が興行収入ランキングに載ってくる。

 10年ほど前はアニメ映画はパラレルワールド感の強いオリジナル要素だったのに、今は本編にも絡んで来る内容も多いから目が離せない。

 映画、良いですよね。座席の座り心地が凄い好きです。

 数年前に友人に誘われて映画館に行ったのですが、映画どうだった?と聞かれて『座り心地よかった』と答えたらそれ以来連絡が取れなくなったKさん元気かな

 そんな映画の最強キャッチコピーと言えば、

『全米が泣いた』

 あまりにもこのキャッチコピーを見すぎて逆に最近は見ない気もする洋画の定番キャッチコピー。
 個人的にこのキャッチコピーと同じくらい少し流行った言葉第一位は『続きはWebで』でよろしいでしょうか。

 それにしても全米泣きすぎじゃない?観客全員西田敏行さんって言う可能性もない?

 そもそも洋画をほとんど観ないから本当に泣けるのかもわからない、本当に全米は泣いてるの?全米(主に制作陣)が泣いたじゃなくて?

 このように様々な疑問が浮かび上がる。
 映画には考察がつきものキャッチコピーを考察する文化はなかったと思うけど。

 と言うことで全米は本当に泣くのか?なぜ泣くのか?いつから泣いてるのか?を調べてみる。

 答えが出なかったときは『西田敏行さんが泣いた』を新しいキャッチコピーとして映画業界に提案させていただく。余計なお世話である。

 先に断っておくと私は映画もそうだけど洋画は全く観ない。と言うより観れない。
 ワイルドスピードを見ようとしたら15分で寝てしまった。

 これは英語の授業の弊害で、英語を聞くと眠くなるように動機付けされてるからだと思う義務教育の敗北である。

『全米が泣いた』とは

 最近あまり見ないキャッチコピーなので念のために説明を入れておく。
 全米が泣いたは海外の映画(洋画)を日本で公開する際に使われるキャッチコピーである。

 感動作には大体このキャッチコピーか『興行収入全米No.1』が使われる。
 ただ昨日の記事でも説明した通り、No.1が本当かどうかは分からない場合もある。

 『全米が泣いた』の評価にどれくらいの信ぴょう性があるかと言うと、友達が薦めてくる『この芸人面白いで』くらいの信ぴょう性と考えて差支えない。
 要するに『人による』程度のものである。

全米はいつから泣いているのか

 泣き虫全米ちゃんの『全米が泣いた』はいつから使われているのでしょうか。
 アメリカ映画の歴史を考えると本当に西田敏行さんが生まれる前(1947年)から泣いてるのでは?

 さらに大手映画配給会社、映画関連の出版社、映画パンフレット販売店にも取材してみましたが、いずれも「分からない」との回答でした。実は、映画業界で働いている人たちにさえ分からない難問だったようです。

引用:初めて「全米が泣いた」映画が登場したのはいつ? → 本気で調査してみたら、俺が泣きそうになった(1/2) | 映画 ねとらぼリサーチ (itmedia.co.jp)

 なんてこった、元祖が分からないと?

 最強のAI先生、チャットGPTに聞いても『知らん、1980年代から使われてるで』とそっけない返答だった。

 調べ始めるとすぐに、「全米が泣いた」のように「全○○が○○」という形式のフレーズを発見。1951年に刊行された号には、すでに「全米映画界に一大センセーション」「未曾有の感動で全洋画ファンを魅了!」といった宣伝文句が使われていました。

引用:初めて「全米が泣いた」映画が登場したのはいつ? → 本気で調査してみたら、俺が泣きそうになった(1/2) | 映画 ねとらぼリサーチ (itmedia.co.jp)

  • 「昨年度の全米映画界に一大センセーションを巻き起こしたイーグル・ライオン社の問題の総天然色巨編早くも入荷! 陽春ロードショウ公開!」(月世界征服/1951年2月発行第8号)
  • 「未曾有の感動で全洋画ファンを魅了!」(レベッカ/同年5月発行第14号)

引用:初めて「全米が泣いた」映画が登場したのはいつ? → 本気で調査してみたら、俺が泣きそうになった(1/2) | 映画 ねとらぼリサーチ (itmedia.co.jp)

 『全米が泣いた』以上に全世界が泣いているとのことです。

 と言うか引用させていただいたこのメディア、メッチャ調べてるな。私もこんなブログ書きたい!
 とか思ったけど相手は企業だった。ねとらぼさんは凄い。

 そんな全米が泣いたに近い、且つ最も古い表現が『分かれ道(原題:One Patato, Two Patato,1964年公開)』の『あなたの心に訴える! あなたの魂をゆすぶる! 全アメリカをゆるがしたこの感激! この感動!』と言うキャッチコピーだそうです(ねとらぼさん調べ)。

  『全米が泣いた』の文言の初出はテレビでの調査だと『エリックの青春(原題:Eric,1976年)』での宣伝が最有力だそうです。

 勿論私は観たことはないのでどんな感動作かは映画ドットコムで感想を見てね!
 …なんて言いましたがレビューが1件もなかったよ‼だれか劇場で観た人はいませんか?

全米はそんなに泣いているのか

 それにしてもネットで『全米が泣いた』で調べても、思ったより映画が出てこない。

 ちなみに全米が泣いた感動作は『タイタニック(1997年)』『ミリオンダラー・ベイビー(2004年)』『アルマゲドン(1998年)』『ロング・ウェイ・ホーム(1983年)』あたりと出る。

 やべえ、どの作品も観たことねえぞ。

 不朽の名作とも言えるこのラインナップだし、金曜ロードショーで何回も放送されてるけど、先の理由で観たことないんですよね…
 そんな奴がブログで映画の話取り上げるなと言う話だけど、好きに書き散らかして良いのがブログ本来のいいところなのでこのまま続けます。

 この『全米が泣いた』と言うのはキャッチコピーのインパクトが強いのと、大多数が観る名作に使われてるから本来の数よりも多く認知したと思ってるのが現状かもしれません。

 『全米が泣いた』のキャッチコピーを認知してるから、他で一つ見ただけで『あ‼また全米が泣いてる‼』とさもいっぱいあるかのように認知しているのでは?

 このように特定のことを意識し始めると、日常でその特定のことに関する情報が自然と目に留まるようになる現象を『カラーバス効果』と言います。

 などとそれっぽい心理現象を述べたところで、実は私が『全米が泣いた』の全盛期を知らないだけかも知らない。
 なんだ全米が泣いた全盛期って。

全米は何故泣くのか

 全米が泣いたというけど、じゃあ日本人は泣かないのか。それとも単にアメリカ人が日本人より泣きやすいだけなのか。

 上二つは映画を見る文化が乏しいので見た話を垂れ流ししたけど、ここは考察が出来る気がする‼

理由①:喜怒哀楽の表現が違う

 日本人と違ってアメリカ人は喜怒哀楽の表現が結構激しいです。
 東洋人と西洋人とでは感情表現が大きく違うみたいです。

cultural differences in face emotion expression

 引用:Investigating the Role of Culture on Negative Emotion Expressions in the Wild – PubMed (nih.gov)

 左から左から、Contempt(軽蔑)Anger(怒り)Disgust(嫌悪)それぞれの表情です。

 上からアメリカ人、ペルシャ(イラン)人。フィリピン人ですが、アメリカ人は顔すべてを使って感情を表現します。他の2人はなんか似てるね。

 感情表現が日本人(アジア人)よりも豊かだから、『泣く』と言う感情表現も日本人より大きい。
 だから全米も泣きやすいのではないでしょうか?

 この研究が面白いと思った方はURL置いとくので是非勉強してください。英語の論文だけど。

理由②:映画館の文化が違う

 アメリカの映画は基本的に歓声・拍手がOKで笑い声も普通に出す、日本とは雰囲気が違うアットホームな感じで上映されます。

 面白いシーンは声を出して笑う、重要なシーンの後では拍手が起こると言う風に感情表現を出してもOKだそうです。
 日本では割と上映中はお静かに、がマナーなのでここも少し違うと思います。

 そんなアメリカの映画文化だから感動シーンでは日本より涙が零れやすいから『全米が泣いた』と言うより『全米が泣きやすい環境で映画を視聴してるとなるのでは?

 日本でもここ数年ワンピースとか、アナ雪とかで歌ってOKな応援上映も増えてきましたね。こー言う上映会なら泣きやすいかもね。

 以上の2点が結びついて全米が泣くのではないでしょうか。

 私アメリカの映画館も行ったことないし、応援上映も行ったことないからネットの情報ですけどね。

まとめ

・全米が泣き始めたのは1970年後半
・全米は思ったより泣いていない
・西田敏行さんの方が泣いてる
・全米が泣く理由は感情表現の違いと映画館文化の違い(推察)
・『西田敏行さんが泣いた』は全米が泣いたには変わり得ない

 全米が泣いたのまとめになります。

 まあ日本人のさが、日本の映画館文化だと全ての席で号泣と言うのは難しいかもしれないですね。

引用:映画「STAND BY ME ドラえもん」公式サイト (doraemon-3d.com)

 『ドラ泣き』くらい「さあ泣いて良いですよ、泣いてください‼」くらいの前振りがないと日本中が泣くのは難しい。
 ここまで泣きを推してくるとかえって涙も引っ込みそうですけどね。

 その前にここ3.4年映画館に行ってない私が言うことではなかった。ちょっと映画館にお金落としてきます。

 今日の書き荒らし、映画と言えばポップコーンみたいな文化も昔からあるけど、館内に残るのあの臭いが好きじゃないです。私だけ?

  考察あって少々文字数が多くなってしまった。
 電車一駅くらいで読める2000字から3000字くらいがちょうどいい気がする。文章まとめるのはどうにも苦手ね。

  

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