お酒は大人の楽しみで嗜みである。
20歳なりたての頃はビールなんか不味くて飲めたものじゃなかったのに、次第に飲めるようになって、そこからウイスキー・ワイン・焼酎と順に飲めるようになった。日本酒はなぜか最初から飲めたな。体質か。
しかしこのお酒と言うものは不思議なもので、例えば同じ『ウイスキー』と言う括りの中でも1,000円の商品があれば100万円を超えるウイスキーもあるように同じアルコールでも大きく値段が変わる。同じアルコールなのに。
ところでお酒であれば、『酔えれば何でもいい』と言う概念がありますね。アル中末期の方限定で。
そこで本当にコスパのいいアルコール飲料は何かを検証する。
頭の悪いことを思いついたけど私はアル中ではない。
お酒とは
酒は、エタノールが含まれた飲料の総称。原料をアルコール発酵させて得る醸造酒と、それから造られる蒸留酒などに大別され、原料や酵母、製法などの違いによる多様な酒が世界各地にある。
一般的にアルコールは醸造酒よりも蒸留酒の方がアルコール濃度が強いので、お酒をよく飲む人はこちらの方が好み、と言うよりはコスパがいいとされる。
摂取したアルコールは抑制作用を有するので飲酒が酩酊状態を引き起こし、粗相を起こすのである。
お酒で失敗したエピソードは恐らく誰もが一つや二つあると思うのですが、お酒で成功したエピソードを聞いたことない。誰か飲酒で成功したエピソードをお持ちの方はいらっしゃいませんか?
アルコール度数と純アルコール量とは
アルコール度数とは『摂氏15℃の時に、現容量百聞中に含有するエチルアルコール(エタノール)の容量』とされています。アルコール度数は『%』や『度』っで表記されます。
一方で純アルコール量はお酒に含まれるアルコールの量なので『g(グラム)』で表記されます。
酒の量×アルコール度数×アルコールの比重(0.8)=純アルコール量
今回はこの純アルコール量を使って各アルコール飲料を比較し、本当の意味でコスパのいいお酒を検証する。そろそろ『アルコール』と言う文字がゲシュタルト崩壊を起こしてきた。
本当にコスパのいいお酒をどれだ
タイトルからして馬鹿とアル中の為だけの検証であってこの内容に関心を持ちだしたらアル中への入り口である。
今回は公平を期すために、全てアマゾンで販売しているお酒の1本あたりの金額と量で純アルコール量とコストパフォーマンスを計算する。また送料は計算外とする。アマゾンの金額は2024年9月11日の金額です。
金額を純アルコール量で割ったものを算出し、その数値が最も低いものがコスパのいい商品と言うことにする。
あとここで言うコスパ(コストパフォーマンス)とはコスト(1本あたりの金額)とパフォーマンス(純アルコール量)と定義する。お酒愛好家に酒樽で殴られそうな定義である。
あと何か買うときにコスパがーっていう理由で購入しない人って大体パフォーマンス度外視でコストしか見ていない気もする。
しかしブロガーであればこういう時にアマゾンのアフェリエイト広告を貼るのだろうが、面倒なので私はあまり興味がないので割愛する。ブロガーとしてこれでいいのだろうか。
コスパの計算式は以下に置いておくので、酒のコスパが気になったら使ってみてください。
①ビール(アサヒスーパードライ)
参照:アサヒスーパードライ | アサヒビール (asahibeer.co.jp)
金額:189円/本
内容量:350ml
アルコール度数:5%
純アルコール量:14g/本
コストパフォーマンス:13.5円/g
ビールのロングセラーにしてベストセラー、アサヒスーパドライ。
一般的に『ビールはコスパは良くない』と聞く、しかしビールにコスパを求めるのは野暮であり、ビールはただただ喉を潤す為のハイパフォーマンスを発揮するお酒ともいえる。ビールがぶ飲みする人種にコスパ気にする人はいないでしょう。
②発泡酒(アサヒスタイルフリー)
参照:アサヒスタイルフリー<生>|ブランドサイト|アサヒビール (asahibeer.co.jp)
金額:152円/本
内容量:350ml
アルコール度数:4%
純アルコール量:11.2g/本
コストパフォーマンス:13.57円/g
こちらは発泡酒の売上1位のアサヒスタイルフリー。アサヒビールが続いたけど決して回し者ではない。回し者ならもっと味とは魅力的な部分の話PRするわ。
コストとしてはビールより安いけど、パフォーマンス(アルコール量)はビールより悪いという結果。アルコール量をパフォーマンスと呼ぶな。
庶民の味方と言える発泡酒も少し前に酒税が変わり少々お高くなってしまった。お酒はストレス解消の為の飲み物なのに。高い保険料払ってるのだから、ストレス解消に掛かるお金は逆に国が3割負担してほしい。お酒とかカラオケとかゲームとか。
③焼酎(ビッグマン)
参照:ビッグマン|焼酎・泡盛|オエノングループ (oenon.jp)
金額:3,050円/本
内容量:4000ml
アルコール度数:25%
純アルコール量:800g/本
コストパフォーマンス:3.81円/g
ここからは特に売上とはではなく安価で大容量の商品をチョイスします。
焼酎部門ではビッグマンをピックアップ。まさにアルコールを摂取する為だけのお酒とも言えよう。醸造酒のビールとは違いコスパが段違い。これが優勝では?
アマゾンのコメントに『コスパ良い、酔いたいだけだから合ってる』とあったので愛飲者からも今回の企画にお墨付きもいただきました(違
④缶チューハイ(ストロングゼロ)
参照:-196[イチキューロク] サントリー (suntory.co.jp)
金額:162円/本
内容量:500ml
アルコール度数:9%
純アルコール量:36g/本
コストパフォーマンス:4.5円/g
コンビニでも売ってる手早く飲めるお酒の代名詞、ストロングゼロ。アルコール臭も強くないしレモン味でグビグビ飲めちゃう。グビグビ飲んだ後の記憶はいつも覚えてない。記憶どこに捨ててきた。
しかしここまで低コストで手軽に酔えるお酒を作るんだからメーカーさんは凄いなあ。
⑤ワイン(タヴェルネッロ ロッソ)
参照:タヴェルネッロ ロッソ イタリア 750ml瓶 商品情報(カロリー・原材料) サントリー (suntory.co.jp)
金額:2,283円/本
内容量:3000ml
アルコール度数:12%
純アルコール量:288g/本
コストパフォーマンス:7.93円/g
あまり馴染みはないけどワインにも業務用があるのね。そもそも酔いたいだけの人間でワインを嗜む人種は見たことがない。
⑥日本酒(まる)
参照:商品紹介|白鶴 まる|白鶴酒造株式会社 (hakutsuru.co.jp)
金額:1,078円/本
内容量:2000ml
アルコール度数:14%
純アルコール量:224g/本
コストパフォーマンス:4.81円/g
日本生まれ日本育ちの醸造酒、日本酒。こちらもワインと同じ醸造酒だけどなかなかのコスパ。大学生の飲み会でいつも呼ばれるだけはある。安価で大容量ですぐ酔える。学生の飲み会にはもってこいである。
ウイスキーやビールなどの輸入酒が入ってくる前は日本人は焼酎と日本酒を飲んでたのだけど、農業に従事する人は日本酒を、炭鉱で働く人は焼酎を飲んでたんだぞ、と言うことを昔祖父から教えてもらった。
⑦ウイスキー(富士乃森)
参照:須藤本家 〜千葉 久留里の酒造〜 (sudouhonke.co.jp)
金額:3,660円/本
内容量:4000ml
アルコール度数:37%
純アルコール量:1184g/本
コストパフォーマンス:3.09円/g
蒸留酒はやっぱり強い。それでここまで安いのは何でよ。価格破壊?
個人的にはウイスキーが一番今回で言うところのコスパの部分で上と下の差が激しいと思う。高いウイスキーは平気で何十万円とかある世界だし。
⑧ウォッカ
金額:3,964円/本
内容量:4000ml
アルコール度数:40%
純アルコール量:1280g/本
コストパフォーマンス:3.10円/g
あまり常飲する文化はないと思うけど、ウォッカ。チューハイ用。恐らくロシア人専用の酒である。
⑧テキーラ
参照:テキーラ「クエルボ」|アサヒビール (asahibeer.co.jp)
金額:2,445円/本
内容量:750ml
アルコール度数:38%
純アルコール量:228g/本
コストパフォーマンス:10.7円/g
ウェイ系の罰ゲームの代名詞、テキーラ。当然の如くあまりいい思い出はない。飲むときは大体酔ってるからである。
しかしコスパで見るとそこまで芳しくない。テキーラをコスパ考えて飲む人種は極めて稀だと思うけど。
お酒の種類としてはこんなもんか。以下はお酒のジャンルではないから番外編。
番外編①スピリタス
参照:スピリタス 96°/SPIRYTUS | ミリオン商事株式会社 (milliontd.co.jp)
金額:1,950円/本
内容量:500ml
アルコール度数:96%
純アルコール量:384g/本
コストパフォーマンス:5.08円/g
高アルコール飲料の代名詞、スピリタス。タバコを吸いながら飲むと引火する恐れもある優れもの。私の家でも常用してあるけど常飲出来ない。なんせ除菌アルコールよりアルコール濃度が高い。
あまりお勧めはしませんが、会社のお局に理不尽な扱いを受けて嫌になった時には一杯飲んですぐに寝てました。マジでお勧めはしません。
高いアルコールを気にして唇に付けるだけの飲み方はやめた方がいいです。唇の水分が持っていかれます。
スピリタスの詳しい取り扱いについては『ぐらんぶる』を読むことをお勧めします。お酒の楽しみ方やキャンパスライフの楽しみ方、正しいじゃんけんのやり方まで載ってる名作。ダイビング?知らん知らん。
番外編②消毒用エタノール
参照:エコクイックα│株式会社KMC公式 (kmcjpn.com)
金額:4,380円/本
内容量:5000ml
アルコール度数:78%
純アルコール量:3120g/本
コストパフォーマンス:1.40円/g
アル中末期になっても絶対飲むなよ。
メタノールを使ったもの(メチルアルコール)でなければ飲めると聞いたことはあるけど消毒用アルコールはアルコール以外の成分で最悪死に至るので決して飲まないでください。
結果
と言うことで全て出揃った。リストは以下に羅列する。
種類 | 金額(円) | 内容量(ml) | アルコール度数(%) | 純アルコール量(g) | コスパ(円/g) |
---|---|---|---|---|---|
ビール | 189 | 350 | 5 | 14 | 13.5 |
発泡酒 | 152 | 350 | 4 | 11.2 | 13.57 |
焼酎 | 3,050 | 4000 | 25 | 800 | 3.81 |
缶チューハイ | 162 | 500 | 9 | 36 | 4.50 |
ワイン | 2,283 | 3000 | 12 | 288 | 7.93 |
日本酒 | 1,078 | 2000 | 14 | 224 | 4.81 |
ウイスキー | 3,660 | 4000 | 37 | 1184 | 3.09 |
ウォッカ | 3,964 | 4000 | 40 | 1280 | 3.10 |
テキーラ | 2,445 | 750 | 38 | 228 | 10.72 |
スピリタス | 1,950 | 500 | 96 | 384 | 5.08 |
とにかく安く酔いたいなら4Lの焼酎と思ってたけど、ウイスキーや、好みであるならウォッカを飲む方が実はコスパが良いと言う結果が出ました。度々言うけどここではアルコール量のことをパフォーマンスと定義します。発想がアル中末期な気もするけど。
もしコンビニ等で手軽に酔いたいのであればストロング系のチューハイがお勧めです。
ちなみに厚生労働省の定義する『生活習慣病のリスクを高める飲酒量』は純アルコール量で男性40g/日以上、女性20g/日以上とされています。ストロングのロング缶約1本分。飲みすぎ、だめ、絶対。
お酒はコスパなんか気にせずに好きなものを飲みましょう。時代はスマドリやでって浜ちゃんも言ってたよ!
まとめ
こんなに安価でアルコールを提供出来るメーカーの努力は異常。
あとお酒はコスパのパフォーマンスは『純アルコール量』じゃなくて『自分の好みか』で選びましょう。好みがスピリタスであるのなら仕方ない。
下に再度コスパの計算式を置いておくので、今回の結果以上に優れたコスパの商品を探してみてください。
おそらく業務用スーパーとかの実店舗の方が安い商品はいっぱいあると思います。
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